Mノート



イタリア語で住所の書き方!
更新日: 2022-07-13 11:43:20
イタリア語での住所の書き方やルールを知っていると、現地に住む友人にプレゼントや手紙を送ったり、旅行でお目当のレストランなどを探せたりと色々役立ちます。イタリアの住所は道路が基準となって成り立っていて、日本と比べると分かりやすく簡単です。
sicily
イタリア +
基本となる住所の読み方
下記の住所は、ミラノのオペラ座の住所です。

Via Filodrammatici 2,
20121 Milano

まず「Via / ヴィア」というのは「通り」という意味なので、この場合「フィロドランマティチ通り2番」ということが分かります。5桁の数字は郵便番号で、さらに町の名前が付いて終わりです。つまり、ミラノの「フィロドランマティチ通り」にあり、1から順番に振られている番号の2番目にある建物だということです。

「Via / ヴィア / 通り」の他によく使われるものとして、「Vicolo / ヴィーコロ / 路地」、「Viale / ヴィアーレ / 大通り」、「Corso / コルソ / 大通り」、「Piazza / ピアッツァ / 広場」、「Piazzale / ピアッツァーレ / 大広場」などがあります。住所を見るとどんなところに面した建物なのかがすぐに分かります。
 
市名は必須でも州名は不要
フィレンツェから45kmほど離れた、レオナルド・ダ・ヴィンチの生まれ故郷、ヴィンチ村にあるレオナルド博物館の住所を見てみましょう。

Piazza dei Conti Guidi 1
50059 Vinci -FI-

ヴィンチという町の名前の後に、-FI-という表記があります。これは管轄の市(県と訳すこともある)の名前を表しています。FIは「Firenze / フィレンツェ市」の短縮表記です。ミラノはMi、ローマはRoなど、各市の短縮表記の方法が決められています。ミラノやローマ、フィレンツェなど日本で知られてる大きな街は、街の名前=市名なのでこれらの表記は不要です。市の短縮名はハイフンや括弧で囲ったり、町名のあとにそのまま書いたりと特に厳格なルールはありません。

また、イタリアでは住所の全てを大文字で記載したり、単語の頭文字のみを大文字で表記することもあったりと、こちらも特に厳格なルールはありません。番地の前後のコンマの位置も「Via Le Botteghe, 11」と書いたり「Via Le Botteghe 11,」と書いたり、書かない場合もあるなど様々です。

イタリアの住所は不思議なことに州名は不要です。例えばヴィンチ村は「トスカーナ州フィレンツェ市ヴィンチ村」ですが、住所の表記にトスカーナ州と書くことはまずありません。
 
住所から目的地を探すとき
イタリア旅行時にレストランやお店など住所から目的地を見つけたい時は、まず通りの名前を確認しましょう。建物の2階辺りに通り名が書かれていたり、看板があったりと必ず表記があります。また住人たちは自分の街の通りの名前をかなり把握しているので、迷ったら地元の人に聞いてみるのもいいでしょう。

番地の数字は道路の片側が奇数、もう片側が偶数で順番に並んでいるので、通りが見つかったらあとはお目当の数字を目指して行くだけです。基本的にはどの建物にも番号が振ってあるので、とても分かりやすいでしょう。
 
フィレンツェだけに存在する赤数字に要注意!
日本人が観光でよく訪れるフィレンツェの街には、赤数字という不思議な住所があります。通常の番地の数字は、どの建物も黒が青などで記されていますが、この赤数字は名前の通り赤文字で記されています。住所として記入する場合は「Rosso / ロッソ / 赤」の頭文字の「R」を数字の後に表示します。例を見てみましょう。下記は、フィレンツェの役所の住所です。

Piazza della Signoria 16R,
50122 Firenze

16の後に「R」と記されています。これが赤番地を意味します。古い住所区分の名残だそうですが、この赤番地の付いた住所を探すのは一苦労します。なぜなら、通常、道に沿って1から順番に並んでいる番号ですが、この赤数字だけは通りのどこにあるのか全くわからないからです。

全く予測がつかない場所にあり、google mapsなどの検索機能でも正しく表示されないという魔の住所。フィレンツェで目的地にRがつく場合は、あらかじめ念入りに場所を確認してから訪問することをおすすめします。
 
イタリアに郵便物を送るときの住所の書き方
イタリアの郵便物は英語圏と同様、宛名が先頭、最後が国名という順番です。

①宛名
②(部屋番号など)
③通り名+番地
④郵便番号
⑤町名(+市名)
⑥国名

例:Sig. ◯◯◯◯
Via Appia 84,
80073 Capri (Na) Italy

目上の人の宛名を書くときには敬称を忘れずに。男性には「Sig.」、女性には「sig.ra」、また肩書きによってDott. / Dott.ssa(医者や、大学卒業者に対する)、Prof. / Prof.ssa(〜先生)などを使うこともあります。
 
手書きの時は数字表記に要注意
イタリア人には私たちの書いた数字が誤読されてしまうこともよくあります。郵便物を送るときに番地を間違われては元も子もありません。特に気をつけたいのが、1と7の書き方です。

1はただのまっすぐな棒ではなく、左から斜め上の頂点に向かって長い助走部分をハッキリと長めに書きます。また、7は1との混同を避けるため、一番長い部分に点を振り、カタカナの「ヌ」のような表記になります。手書きで住所や電話番号を教えてもらった時の読解にも役立ちますので覚えておくと便利です。
 
間違えると恐ろしい、イタリアへ荷物を送るときの注意事項!
イタリアで、日本からの荷物を受け取った人の中には受け取りに50ユーロも払った、中には200ユーロも取られたという話しを聞いたことがあります。EU圏外からの郵便物の場合、関税を取られたり、それにまつわる手数料など、受け取りに高額な料金が発生してしまうことがよくあります。

特に贈り物の場合、相手に余計な負担をさせないために注意が必要です。送付伝票に記載する郵送内容物の金額や、内容物の表示方法などによって変わるため、送付前にしっかりと下調べをしてください。
 

コメント