日本人が観光でよく訪れるフィレンツェの街には、赤数字という不思議な住所があります。通常の番地の数字は、どの建物も黒が青などで記されていますが、この赤数字は名前の通り赤文字で記されています。住所として記入する場合は「Rosso / ロッソ / 赤」の頭文字の「R」を数字の後に表示します。例を見てみましょう。下記は、フィレンツェの役所の住所です。
Piazza della Signoria 16R,
50122 Firenze
16の後に「R」と記されています。これが赤番地を意味します。古い住所区分の名残だそうですが、この赤番地の付いた住所を探すのは一苦労します。なぜなら、通常、道に沿って1から順番に並んでいる番号ですが、この赤数字だけは通りのどこにあるのか全くわからないからです。
全く予測がつかない場所にあり、google mapsなどの検索機能でも正しく表示されないという魔の住所。フィレンツェで目的地にRがつく場合は、あらかじめ念入りに場所を確認してから訪問することをおすすめします。